当たりフラグとコンピュータのビット

当たりフラグとコンピュータのビット

ども、あまちょこ(@amarichoco)です。

前回の乱数生成の話に引き続き、今回は小役やボーナスの当たりフラグとか、抽選確率の分母の考え方について書いてみようと思うよ。

あまちょこ

コンピュータ教室じゃないのでざっくり行くぜ

目次

「フラグ」とは

英語で書くとFlag。カタカナだとフラッグ。日本語だと旗。旗なので「フラグを立てる」という表現を使う。

で、なんで旗なんて言葉を使うの?を説明するにはコンピュータの仕組みから話す必要がある。

コンピュータ用語では小さい「ッ」や長音「ー」を省略する書き方をすることが多い。「サーバ」とか「メモリ」とかね。その流れで「フラッグ」とは書かず「フラグ」と書く。

コンピュータが理解できること

最近のコンピュータってすごいじゃん。スマホとかスマートウォッチとか。いろんなことがものすごいスピードでできて、綺麗な絵や音を出して。

でもね、実はあいつら結構頭悪くて、自分の中にある電線に電気が通ってるか通ってないかしか理解できてないんだ。

これは大昔、1台のコンピュータが体育館ぐらいの大きさだったころから変わっていなくて、変わったといえば真空管が半導体に置き換わって、処理速度が飛躍的に上がって、手首に付けたり家電に組み込まれたりするほど小型化されたことぐらい。

コンピュータが理解できる最小単位

ビット

電線に電気が通ってるか通ってないかしか理解できないと書いたが、その理解できる最小単位を「ビット」と言う。

このビットに電気が通っている状態、表現を変えるとスイッチがONになっている状態を「フラグが立つ」と表現する。

最近のパソコンだと64ビットとか32ビットとかって言葉を聞いたことがあると思うが、これがそのコンピュータのCPUがいっぺんに理解できる電線の本数だ。もちろんビット数が多い方が高性能なんだ。

CPUはCentral Processing Unit(中央演算装置)のこと。コンピュータの頭脳ね。

パチンコ・パチスロの出玉に関する抽選をしているメイン基板のCPUは、変わってなければ2024年の今も8ビット。演出を派手に見せたりしてるサブ基板はもっと豪華なのを積んでるんだろうね。

今回は当たり抽選とか当たりフラグについて書きたいからメイン基板の話をするよ。

あまちょこ

CPUとしては物理的に8ビットだけど、16ビットでメモリアクセスできるから以降の説明は便宜上16ビットで進めるぜ

若干語弊はあるが、パチンコ・パチスロの抽選は16ビットで行われるのだ!

2進数

電線に電気が通ってない状態を0、通っている状態を1というように、2つの数字で表す。

これが16ビットなら電線が16本あるので、コンピュータが一回で処理できるのは 1101001101110110 みたいなイチとゼロが16個集まった束になる。

0と1しか理解できないから仕方ないよね。でもこれじゃ人間が理解できないから、これを計算に利用するために2進数という考え方が編み出された。

n進数というのはある1桁がnになったら1繰り上がる数字の表し方だ。

人間が慣れ親しんでいる10進数は1桁で9まで表せて、10になったら1繰り上がるから10進数という。

じゃぁ2進数はというと、ある1桁が2になったら1繰り上がるんだ。

あまちょこ

2進数の10は「ジュウ」ではなく「イチゼロ」と読むんだ。イチゼロは10進数で2のことだぜ

10進数と2進数の対比表を少しだけ書くぜ。表が見づらくて申し訳ない。

10進数2進数16進数
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
0
1
10
11
100
101
110
111
1000
1001
1010
1011
1100
1101
1110
1111
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
A
B
C
D
E
F
10進数と2進数と16進数の対比表

16進数

ここでしれっと16進数なんてもんが出てきたね。

0と1が並んでるだけじゃあまりにも人間が理解できないから、次に2進数の4桁分を1桁で表せる16進数というのが編み出された。ここまでの説明通り16進数とはある1桁が16になったら1繰り上がる数字だ。10進数の10が16進数のA、11がB・・・15がFで、10進数の16が16進数の10になる。16進数の10も2進数同様イチゼロと読む。

あまちょこ

面倒くせぇ話が続くが、もう少しでみんなが好きな数字が出てくるからがまんしてくれ

で、話はビットに戻る。抽選は16ビットで行われると言ったよね。

上の表の2進数の列を見てほしい。4ビットで表せる最大の数は10進数の15だ。

じゃぁ8ビットになったらどうかというと全ビットが1で10進数の255になる。16進数でFFだ。

あまちょこ

0〜255って数字がいくつある?0も数えるから256個あるよね。ほら、聞いたことある数字が出てき始めたでしょ。

以下に何ビットで最大いくつまで表現できるかをざーっと書くね。数字の数は0も数えると最大数+1個になるよ。数字の数をパチスロ的に見てみると・・・。

1ビット: 1

2ビット: 3

3ビット: 7・・・リプとかベルとか

4ビット: 15

5ビット: 31・・・チェリーとか

6ビット: 63・・・スイカとか

7ビット: 127・・・キンパル!

8ビット: 255・・・次のゾーンとか

9ビット: 511・・・これもゾーンでよくある

10ビット: 1,023・・・チャンス目とか

11ビット: 2,047

12ビット: 4,095

13ビット: 8,191・・・神降臨

14ビット: 16,383・・・リプ重複とか

15ビット: 32,767・・・確定役とか

16ビット: 65,535・・・フリーズとか

今回はここまで

コンピュータって電気が通ってるか通ってないかしか理解できなくて、数字で表すと0と1で、それを人間がわかりやすいように4つずつ区切って、それを4セットで表せるのが0から65535までの65536個の数字でしたってこと。

0から65535までの間のコンピュータ的にキリの良いところに注目すると、いろんな機種のいろんな役の確率分母でよく目にする数字が見えてくるよって話でした。

あまちょこ

ビットに流れる電気を感じ取れたらフリーズ引けるかもしれないぜ

次回は確率分母についてもうちょっと考察してみようかな。

ではまた。

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