ども、あまちょこ(@amarichoco)です。
今回は、なんで確率分母に小数点が出てくるの?って話をしてみるよ。
おさらい
前回の話で、コンピュータで扱いやすい数字は0〜65535の65536個であることは理解できたかな?
要約すると、以下のような理由で扱える数字の最大値が決まっている。
- コンピュータが理解できることは電線に電気が通っているか通っていないかだけである
- 電気が通っている状態を1、通っていない状態を0とする(ビット=フラグ)
- 当たり抽選をしているメイン基板がいっぺんに扱える電線は16本である(16ビット)
- 16本の電線で表せる最大値は65535である(2バイトで0xFFFF)
メモリ
メモリとは
コンピュータの話をしているとメモリ(Memory)という言葉が出てくるよね。
あれは言葉のとおり記憶装置で、メイン基板にも搭載されている。
人間の脳は考える機能と記憶する機能を持ち合わせているが、コンピュータは考える機能であるCPUに物事を覚える機能がないから、別の部品に覚えてもらっておく必要があるんだ。
それがメモリと呼ばれている。
目盛りじゃないぞ。Memoryな。
メモリの種類
ROMとかRAMとかって言葉についても軽く解説しておこう。
ROM
ROM は Read Only Memory の略で、読み出し専用のメモリだ。電源を切っても中身は消えないから不揮発性メモリとも言われる。
乱数を生成や当たり抽選のプログラム、当たりフラグが散りばめられたテーブルが製造段階で書き込まれていて、あとから書き換えられないメモリのこと。書き換えられないということは消すこともできないので、焼き付けるようなイメージになるから書き込みを「焼く」なんて表現するね。
CD-Rなんかも「焼く」って言うよな
RAM
RAM は Random Access Memory の略で、読み書きができるメモリだ。こっちは電源を切ったら中身が消えちゃうので揮発性メモリとも言われる。
書き込みができるから、設定がいくつとか、今何回転とか、どのモードにいるとか、ストックがいくつあるとか、遊技中に刻々と変わる状況を記憶している。
こいつを初期化するのが天井がリセットされたりストックが飛んだりするいわゆる「RAMクリ(クリア)」だ
アドレス
メモリの中は区画整理された土地のような構造になっていて、それぞれの区画に番地がふられている。これがアドレス(=住所)だ。
ここでまた65536の話にもどる。
16ビットのコンピュータは0〜65535までの65536個の数字しか理解できないから、扱える土地も65536区画になる。
で、それぞれの区画にボーナスや小役などの当たりフラグが散りばめられている。
よって、ボーナスだろうが小役だろうが、フラグの分母は一律65536になるってわけ。
毎ゲーム65536本から、くじを1本引いてくるってことだ
レバーを叩いた瞬間や、玉がスタートチャッカーに入った瞬間に生成した0〜65535の乱数が示す番地にあるフラグを引いてくる。これが抽選そのものだ。
公表されている確率
パチスロだとボーナスやら小役やらフラグが多いのでパチンコで考えよう。
2024年現在、ミドルと呼ばれている機種の大当たり確率ってだいたい1/319.7とか小数点以下がある数字をよくみるよね。
ここまでの話が理解できていればピンと来ているだろうけど、パチンコも分母は65536なんだ。
じゃぁなんで小数点以下の数字がでてくるのかっていうと、当たりフラグの本数が複数あるから。
具体的には次のような計算の結果、小数点以下がある数字になる。
65536 ÷ 205 = 319.687 ・・・
319ミドルの機種は、65536本のくじのうち当たりは205本あるってことだね。
なんとなく1/319より205/65536の方が引けそうな気がするよな
パチスロとか設定付きパチンコなんかはフラグを管理してるテーブルが設定ごとに分かれてて、当たり本数が違うんだろうね。
ついでに言っちゃうと、分母が65536を超えるロンフリなんかの重いフラグは、メモリ空間を複数使っているとかビット数の大きいCPUとメモリ空間を使っているとかなんだろうね。CPUが違うってのは考えづらいから前者みたいな技を使ってるのかなぁ?これは妄想。
では、今回はこのへんで。
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